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記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(9月22日~9月28日)

・空き家や空き地の利用に関心

・空き家が周辺家賃に悪影響与える可能性も

・中古マンション価格は二極化に

 1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事を3つピックアップしていきます。

 早速ですが、2位に「所有者不明土地や低未利用土地対策で5団体を採択 国交省(2023/9/22配信)」がランクインしています。空き家や空き地の問題は、地方、特に都市部から離れた周辺部で深刻化しています。利用されていない土地や空き家をうまく使うノウハウを共有することで、問題解決につながるかもしれません。

 空き家に関しては、7位に「空き家放置 周辺家賃に下落圧力 再建築不可物件など予備軍(2023/9/26号)」が入っています。長期の空き家が周辺家賃に悪影響があるのではないかとの見方を示したもので、空き家は関心が高い分野と言えます。

 3位に「中古マンション70平米、8月首都圏は4777万円で6カ月連続下落 東京カンテイ調べ(2023/9/22配信)」が入りました。マンション価格が上昇の一途をたどり、東京都心部では新築のみならず中古マンションも1億円近い水準となり、価格の上昇傾向が続いています。ただし、この現象も局地的なもので、同じ東京でも都心部以外は下落しています。

 記事では、マンション価格の二極化の動きがトレンドや前年同月比においても現れていると指摘しています。中古マンション市場の価格上昇は新築の市場を反映したものです。新築市場は、地価上昇に加え、資材高騰や工事費用の増加など以前よりも価格が上昇する要因が増えています。

 

アクセスランキングトップ10 (9月22日~9月28日)

1位 オープンハウスG、三栄建築設計を完全子会社へ 8月17日からTOB
2位 所有者不明土地や低未利用土地対策で5団体を採択 国交省
3位 中古マンション70平米、8月首都圏は4777万円で6カ月連続下落 東京カンテイ調べ
4位 東急など鉄道4社横断のスタートアップ支援組織、各社の不動産など活用
5位 中川堅悟副社長が新社長に ケン・コーポ
6位 コスモスイニシア 花火やプールが楽しめるマンション
7位 空き家放置 周辺家賃に下落圧力 再建築不可物件など予備軍
8位 大林組、東京駅前の八重洲再開発工事で事故 東京建物、文書を公表
9位 スパイラル デジタルで顧客接点を 〝ローコード〟のシステム開発
10位 三栄建築設計が社長交代、創業者が暴力団への利益供与で勧告