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三井不の食プラットフォーム、閉店する人気店の味継承プロジェクト

 三井不動産が展開する飲食店と消費者を結ぶ新たな食のプラットフォーム「mitaseru」は、人気にも関わらず閉店せざるを得ない飲食店から「味」と「技」を受け継いでいく、「美味しいの継承」プロジェクトを開始した。 第1弾として「つけ麺大武」 がラインアップ。同プラットフォームの強みである、飲食店のレシピを専属の料理人が手づくりし、高度な冷凍加工で工程によって飲食店の美味しさをそのまま継承できるという点を生かしたもの。飲食業界の後継者問題や店舗契約上の課題から店舗継続に悩む飲食店に対して働きかけを行う。

 2023年4月のサービス本格展開から半年を超え、参加店舗・販売商品は延べ29店・55商品と半年で約1.5倍に拡大。購入者へのアンケート結果から、ユーザーは40代以上が約9割、「食の安全に配慮したい」と考える人が8割超だった。年齢を重ね“安心かつ上質で豊かな暮らしをしたい”というニーズや、30~40代の働く世代が在宅勤務時のランチとして利用するなど“プチ贅沢に手軽で美味しいものを食べたい”という声を確認している。このような顧客ニーズをふまえ、新たな販売チャネル拡大と外部企業との連携強化に取り組む。

 販売チャネル拡大策としては、オンラインとオフラインを組み合わせ、同社グループが管理する大規模マンションや、商業施設、駅などの生活動線上で便利に購入できるよう「無人販売機」や「ギフトカード販売」を展開する。