ENECHANGE(エネチェンジ、東京都中央区)は、EV(電気自動車)向けに同社で提供する充電サービス「EV充電エネチェンジアプリ」の搭載中の機能「空車通知」の機能を強化した。充電器を利用したい人向けとして、利用できるスポットがすぐに分かる「登録したスポットでの充電利用終了(利用可能)のお知らせ」を、また、充電利用が終了した人向けとして、次の利用者の順番待ちの状況を知らせる「充電器を利用したい人の数」を表示できるようにした。
政府は、2035年までに乗用車の新車販売の電動車率の比率を100パーセントにする目標を掲げている。これに伴い、EV充電器の普及が加速している。ただ、EV利用者が増えたことで、一部の充電器では利用希望者が順番待ちをする「充電渋滞」の発生や、充電利用できる時間の先が読めない待ち時間に嫌気して充電器の利用をあきらめている場面が散見されている。
一般的なEV充電では、「利用予約機能」を搭載しているものの、予約時間に当該者の利用者が現れず、または充電が完了しても車両を停め続けているために次の充電利用者が使えない場面もある。
今回の機能強化は、同社で導入を促進している商業施設や宿泊施設などの「目的地充電」と、マンションなどの「基礎充電」として設置されている両方の「EV充電エネチェンジ」の普通充電器を対象としている。利用者は今後、「利用したいEV充電器が空くのを待つストレス」の軽減に期待できる。同社では、充電器の円滑な利用につなげていく。
