総合

女性就職者が増えて建設技術者全体が増加 ヒューマンリソシア

 総合人材サービスのヒューマンリソシア(東京都新宿区)は、建設技術者の人材動向に関して大学などの新卒就職者を対象として独自に集計したレポートをまとめた。

 同レポートよると、大学や大学院を卒業した建設技術者となる新卒就職者数は増加傾向にあり、2023年は約1・73万人となった。10年前の2013年の1・26万人に比べて1・4倍に増えている。ただ、直近2年間で見ると、対前年比で増加率が停滞気味にあるという。

 更には、こうした背景には、女性就職者の増加も要因にある。2023年は全体数の約1・73万人のうち、女性は0・43万人だった。対前年比では微減だったが、直近10年間では2倍以上の伸びを見せている。建設技術者への就職者のうち、4人に1人は女性が占めている。

 同社では、「女性の登用が進んでいることは明るい材料になる。しかし、建設技術者の2割は、65歳以上のシニア層が占めている。いわゆる団塊の世代の大量離職が懸念される中、就職者数の伸び率が鈍化しており、不安が残る集計結果となった」と総括している。