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記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(6月11日~6月17日)

Pick Up!

  • ヒューリック、半導体大手の土地65万㎡取得
  • 旭化成H 温熱環境などで付加価値創出
  • 不動産業倒産件数 2カ月連続で増加

 1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事を3つピックアップします。まずは、1位の「ヒューリック、半導体大手キオクシアの土地65万㎡取得(2024/6/12配信)」です。半導体メーカーの土地を取得したというニュースですが、売り主のキオクシアはリースバックで引き続き工場用敷地として使用します。ランキング1位に躍り出た背景としては、「半導体」という最近のはやり言葉に引っ掛かったことと、ヒューリックが長期に安定収益を得られることが好感され、さらに将来この土地の開発計画を持っているのではないか、という憶測が働いたのではないかと思われます。

 次に挙げるのは3位の「旭化成H 温熱環境などで付加価値創出 住宅地に木造新ブランドのモデル開設 1カ月弱で問い合わせ100件超(2024/6/11号)」です。環境への負荷を考える住宅づくりは不変のテーマとなっていますが、その領域に新ブランドを投入することに関心が集まりました。モデルルームでは、「断熱等級7」の温熱環境を体感できます。

 3つ目は、7位の「東京商工リサーチ、5月の不動産業倒産件数 2カ月連続で増加(2024/6/12配信)」です。2023年度の住宅・不動産業界は過去最高益を相次ぎ更新するなど好調を印象付けました。しかし、こうした不動産業界の倒産件数が増加しているというニュースは二極化が進んでいることを裏付けています。特に地場不動産事業者は、後継者問題が深刻化しており、M&Aで生き延びられれば御の字ですが、廃業を余儀なくされる事業者も少なくありません。不動産マーケットは一枚岩ではありません。

 

 

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