三井不動産は6月25日、日本の名店と共創する厳選お取り寄せグルメサービス「mitaseru(ミタセル)」の本格事業化を決定し、サービスを運営する主体として「株式会社mitaseru JAPAN(ミタセル ジャパン)」(東京都中央区)を設立した。
三井不はグループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」の中で「第3の道」として新産業の創造に取り組むことを掲げている。ミタセル社の設立は、その一環として展開するもので、国内販売に加え海外販売も視野に、2030年までに事業規模50億円を目指す。日本の食文化継承にも貢献する。
新たに4店舗の商品を発売することも決めた。これにより全34店舗・67商品に拡大し、ミシュランガイド掲載店をはじめ、26年までに100店舗の参画を目指す。人手不足により閉店を余儀なくされた店の味を守るために昨年4月に本格始動した「美味しいの継承プロジェクト」も拡充する。
三井不グループとの連携も加速させる。物流施設「MFLP船橋」内への製造拠点を新設するほか、日本橋再生計画発の食プラットフォーム事業との協業などにも取り組む。