三菱地所レジデンスは7月25日、新築分譲マンションの販売でUmee Technologies(ユミーテクノロジーズ、東京都調布市)が開発するコネクテッドセールス・プラットフォーム「フロントエージェント(Front AgentⓇ)」を導入し、「AI×商談」の実証実験を始めたと発表した。実証実験は、「ザ・パークハウス宮前平二丁目」(川崎市宮前区、総戸数154戸)と「ザ・パークハウス麹町三丁目」(東京都千代田区、同57戸)で実施している。
フロントエージェントは、新人であってもトップセールスが可能とするプラットフォームという。ウェブ会議・電話・対面の会話から自動的にAI議事録が作成されるため、他のソフトを使っての報告は不要。リアルタイムに話すべき内容をレコメンドするAI技術や話者心理分析、会話された文脈を可視化するディープインサイトエンジンも活用する。これにより、従来は見えにくかった顧客のニーズに沿った商談の内容がAIの解析データで客観的に見え、販売担当者同士が客観データをもとに意見交換できる。
業務の効率化も進む。リアルタイムでの文字起こしで自動的に商談記録が作成され、さらにAIにより要約されるため、商談記録の顧客データベースへの入力内容の平準化・効率化の効果も見込めるとする。今回の2物件での実証実験の結果を踏まえて、フロントエージェントの導入物件数を拡大する。