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大和ハ、埼玉に最大規模の冷凍冷蔵物流施設「DPL久喜宮代Ⅱ」着工

 大和ハウス工業は9月2日、埼玉県南埼玉郡宮代町に3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)の設備を導入するBTS型物流施設「DPL久喜宮代Ⅱ」を着工した。同施設は、ネットスーパー「グリーンビーンズ」を運営するイオンネクストが、同社専用の顧客フルフィルメントセンター「久喜宮代CFC」として1棟利用する予定。

 東北自動車道「久喜IC」から約5キロ、圏央道「幸手IC」から約8キロに位置する敷地8万6824.42平方メートルに、延べ5万8517.98平方メートル(事務所棟などを除く)の3階建てを建設する。賃貸面積は5万7366.90平方メートル。竣工は、26年5月29日を予定。また、22年11月に竣工した大型マルチテナント型物流施設「DPL久喜宮代Ⅰ」にも近接している。

 複数の幹線道路に近いため、首都圏をはじめ、東北や信越方面などへのアクセス性に優れており、東京都心部まで約50キロ(車で約60分)であるほか、JR東北本線・東武伊勢崎線久喜駅から約1.7キロと、従業員の通勤利便性も確保した。従業員や配送用の車両のために、約800台収容できる駐車場や洗車場を設置する。

 施設内の空気を除湿循環させる空調システム(デシカント空調)を導入することで、適切な温湿度を均一に保ち、庫内の結露発生を抑制すると共に、大型な設備を設置できるよう、床は梁を架けずにスラブから直接杭に力を伝えることで耐荷重性と強度の高さを確保するフラットスラブ構造を採用するほか、設備に合わせて柱スパンや天井高を大きく確保することで、施設全体の機会化・自動化に対応する。また、BCP対策として約2日分の非常用自家発電設備を設ける。

 イオンと戦略的パートナーシップ契約を締結している英国ネットスーパー傘下のオカド・ソリューションズ社が開発したロボットやAIなどの先進テクノロジーを活用することで、高効率な物流オペレーションを実現し、同社最大の配送量を誇る施設となる見通し。