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生成AIによる法務調査システムを新たに開発 弁護士ドットコム

 弁護士ドットコム(東京都港区)は、同社独自開発の技術を用いた統合型AI(人工知能)リーガルサーチ(法務調査)ツール「リーガルブレイン」を開発した。

 同プロダクトの初機能として、「法的論点の抽出・整理」と「情報の収集」が可能な統合型リーガルサーチツールの提供を始めた。

 新たなツールを活用すると、利用者が調べたい情報をそのまま入力するだけで、法令・ガイドライン・判例データ・法律書籍データ・法律相談・パブリックコメントなどを参考データとして、AIが法的論点を考慮した上で、リーガル情報を横断的に調査する。

 同社は今回、独自開発していた「Legal Graph」(リーガルグラフ)というリーガルデータベースを内蔵させた、生成AI技術を活用したコアテクノロジー「リーガルブレイン」を新たに開発した。

 同「Legal Graph」は、法律に関する膨大な情報をネットワークとして整理したデータベース。法令やガイドラインの外部データと、同社が蓄積してきた判例データや法律専門書籍の情報、法律相談の記録、弁護士からの情報などの膨大な内部データも加え、それぞれのデータ同士の関係性をグラフ化できるよう構築した。これに生成AIを組み込んだのが同「リーガルブレイン」となる。