賃貸・地域・鑑定

24年第3四半期の東京主要5区オフィス空室率は低水準 コリアーズ

 コリアーズ・インターナショナル・ジャパン(東京都千代田区)は、「東京オフィスマーケットレポート/2024年第3四半期(7月から9月期)東京主要5区・グレードAオフィス」を発表した。

 基準階面積がおおむね300坪以上の主に賃貸として供給されたオフィスビルの中から同社の独自基準で選定してグレードAオフィスビルと定義し、東京主要5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の賃貸オフィス市況と今後の見通しに関して、独自収集データを基に分析した。

 同調査結果によると、需要が新規供給を上回り、空室率は低水準を維持している。賃料水準は、ゆるやかに上昇し続け、市況の回復が続くが、エリアの二極化の傾向も見られると分析している。
2024年通年の需要は、供給を上回る見通しで、特に立地の良い物件やグレードの高いビルでは着実に空室の消化が進んでいる。この需給環境を反映し、賃料水準はゆるやかながらも上昇基調を継続している。

 2024年末にかけては、10月から12月期に竣工が予定されているグレードAオフィスはなく、新規供給が抑制される。その一方、需要が供給を上回る見込みで、需給環境は改善する基調が続く。企業の人材獲得競争を背景に、オフィス環境改善の動きが継続しており、特に交通利便性の高いエリアに立地し、最新のアメニティを備えたグレードの高いビルの需要は堅調に推移すると同社では予想している。