いえらぶGROUPは、不動産会社388人とエンドユーザー1290人に対して「住まい探しにおける生成AIの利用状況調査」を行い、結果を公表した。それによると、生成AI利用状況について「利用したことがない」(54・1%)、「ほとんど利用していない」(20・9%)と回答した不動産会社の割合は75%だった。更に、生成AIの利用課題について聞くと「利用したことがない」が36・1%と最も多く、19%が「使いこなせる人材がいない」と回答した。
一方で、「今後生成AIを業務で使いたいか」聞いたところ、68・8%が「利用したい」と回答し、7割の不動産会社が生成AI導入に前向きという結果になった。
すでに生成AIを利用している不動産会社にメリットを聞くと、「時間の節約になる」(29・0%)が最も多く、次に「作業効率が上がる」(25・9%)と回答している。
「生成AIをどのような業務で活用しているか」聞いたところ、トップは「物件紹介や広告文の作成」(36・4%)、次いで「顧客対応や問い合わせの自動応答(チャットボット)」(20・4%)となり、不動産業務において集客やマーケティング、業務効率化を目的とした活用が進んでいることがわかった。
同社の庭山健一常務取締役は、「不動産業界でも生成AIの導入が注目され、7割の不動産会社が活用に前向きな姿勢を示している。一方、未利用の企業では「使いこなせる人材がいない」といった課題が依然として存在している。生成AI普及の加速には、利用目的に応じた適切なツールの提供と導入を支援する環境整備が重要だと考える。今後も不動産業務に特化したツールやサービスを通じて、生成AIの活用がもたらす業務効率化や生産性向上をサポートしていく」とコメントした。