東京建物(東京都中央区)は5月、東京・日本橋に デジタル金融施設「FIAN(東京フィナンシャル庵)」を開設する。分野横断的に革新的思考のできる人材の需要は増大しており、教育・リスキリングなどの必要性も高まっているとして、FIANでは、「AIと金融の未来研究会」を設置し、金融セクターの次世代リーダーを対象としたエグゼクティブ・プログラム等の提供を通じて、高度金融人材育成をサポートする。それにより、国内外の金融エコシステムの発展に貢献すると共に、「国際金融都市・東京」構想の実現を目指す。
オックスフォード大学や東京大学の教授陣、シンガポール国立大学等と提携し、金融セクターの次世代リーダー向けに、金融の未来を見据えた最先端の理論知見と実践力を体系的に習得できるエグゼクティブ・プログラムを提供する 。
同社が市街地再開発組合の一員として参画している「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」は、金融機関が集積する大手町・日本橋・兜町を繋ぎ金融軸と称される永代通り沿いに立地し、高度金融人材サポート施設や日本橋川沿いの連続的な水辺空間の整備等を通じて、東京の国際競争力の強化を行うものとして 国家戦略特区の指定を受けているという。今回開設するFIANは、同再開発事業に整備予定の高度金融人材サポート施設の先行施設として開設するもの。施設面積は443平方メートル。