積水ハウスは、全国25~74歳の男女を対象に昨年7月に実施した掃除に関する調査結果を14年に実施した前回調査の結果との10年比較によって公表した。「住めば住むほど幸せ住まい」研究の一環として、生活の基本となる①食、②睡眠、③浴、④トイレ――の4つの生理的活動と、①衣家事、②掃除、③収納、④身だしなみ、⑤子育て、⑥介護――の6つの義務的活動の基本生活要素、生産的活動の「働き方」を10年ごとに調査する「生活定点調査」の一環。
住まいの掃除の関与度について、既婚男性のうち、住まい全体の掃除や決められた場所の掃除を担当するなど主体的に掃除に取り組むとの回答は35・1%と、前回より約 10 ポイント上昇したほか、全世代とも住まい全体の掃除を担う割合が増加。特にアラサー世代(25~34歳)は30・0%と約16ポイント上昇。更に、夫婦・親子・3世代ファミリーのいずれの世帯も、既婚男性の主体的に掃除に取り組む割合が増加しており、中でも末子が未就学の世帯では約18 ポイント上昇した。一方、既婚女性は若年層ほど掃除を既婚男性に任せる傾向が見受けられ、主体的に掃除に取り組む割合は14年比で5・8ポイント下降したものの87・8%を占めるなど、依然掃除の中心を担っていた。
また、既婚男性に普段の掃除担当場所で最も多かったのは、10年前と同様「浴室」で80.0%(14年比0.3ポイント増)を占め、次いで洗面室が64.9%(同7.8ポイント増)、リビングが64.4%(同8.4ポイント増)、トイレ63.0%(同9.9ポイント増)と続いた。「子供部屋」は既婚男女共に担当率が上昇。子供が担う割合は14年比で40.0%から30.0%へ10ポイント下降した。
掃除の頻度は、10年前と比べ、どの部屋も「毎日複数回」が微増したほか、「週2~3回」の頻度で掃除する部屋が増え、全体的に掃除頻度が上がっているとみられる一方、所要時間は「洗面室」を除き全部屋で「5分未満」が微増、「洗面室」を含む全部屋で「5~10分未満」が増加。「浴室」を除く全部屋で、10 分以内に掃除を済ませる人が6割以上に上った。