新出光グループの新出光不動産(福岡市博多区)は、同社で所有している社有林(熊本県八代市)約50ヘクタールを活用し、森林由来の「J―クレジット」の創出プロジェクトを開始した。京都大学発の森林解析ベンチャー企業のDeepForest Technologies(京都市下京区)と連携してプロジェクトを推進していく。
J―クレジットは、森林管理などでCO2(二酸化炭素)などを削減した取り組みの成果を、国が「クレジット」として認定する。当該のクレジットをCO2排出量の報告時に使えるほか、自社が利用しない削減量を売却して収入を得られる。一方で、足りない削減量を外部から調達もできる。
今回の取り組みで両社では、AI(人工知能)による解析とレーザードローン(無人航空機)による高度な森林測量を行って「森林資源の見える化」を図る。10年間で約1400トンのCO2(二酸化炭素)クレジットの創出を目指している。創出したクレジットを活用して資金提供するイデックスグループ内でのカーボンオフセットに使用する。