大和ハウスグループの若松梱包運輸倉庫は7月1日、石川県白山市に物流施設「本社第二共配センター」の稼働を開始した。荷主は、食品物流を手掛けるF-LINE(東京都中央区、坂本次郎社長)。
大和ハウスグループで冷凍・冷蔵・定温・常温の4温度帯共同配送システムを備える若松梱包運輸倉庫はこれまで、通過型センター(TC)の運営を主力としてきたが、今回、冷凍・冷蔵保管にも対応する在庫型センター(DC)として、敷地1万7043.45平方メートルに、延べ1万3982.50平方メートルの鉄骨造3階建てを建設。自動保管装置と倉庫管理システム(WMS)による在庫管理機能を備えると共に、冷凍設備には自然冷媒を採用。また、太陽光発電システムを設置し、「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」最高ランクを獲得すると共に、ZEB認証も取得した。
同施設の開設によって、温度管理が必要な商品の保管容量が大幅に増加すると共に、これまで課題となっていた地方都市への輸送積載率の向上を始め、自然災害への備えや、季節や時間帯、社会情勢などによる物流量の変動への対応などによって、高い作業効率性を見込む。