住友林業は9月8日、津田塾大学小平キャンパス(東京都小平市)の「ウェルネス館」を着工した。同社が設計・施工を担い、竣工は26年3月、利用開始は同年4月を予定。
敷地約7万6543.22平方メートルに、延べ460.17平方メートルの45分準耐火構造の平屋建てを木造軸組み工法で建設。学生の心身の健康と自己成長を支援する拠点として相談室、休養室、医務室、メディテーションルームに加え、研修や公開講座など多目的に活用できるスペースを備える。柱・梁などの構造躯体の一部を現しとし、壁面や床、天井、什器などに積極的に木質調を取り入れることで、木目や香りによるリラックス効果や、不安や苛立ち、焦燥感、排斥感などの軽減を図る。
また、建設場所に元々あった樹木は学生とのワークショップを通じてアートワークに造り替える。構造躯体、内装部材、木製アートワークを含めた建物全体で約127立方メートルの木材を使用し、炭素固定量は約103トンスコア相当量となる見通し。