マンション・開発・経営

大和ハウス、テキサスに米国初の大規模物流施設を竣工

 大和ハウス工業はこのほど、米国・テキサス州ヒューストン近郊に同社現地法人を通じて現地大手デベロッパーのトラメルクローカンパニーと進めていた米国初の大規模物流開発プロジェクト「ブルーリッジコマースセンター」を竣工した。同社による米国での物流施設開発は、今回が初めて。

 ヒューストン中心部から南西約34キロに位置する約37平方メートルの敷地に、延べ1万4299~4万41平方メートルの5棟からなる総延べ12万5471平方メートルの平屋建てを建設した。主要産業道路の環状道路「ベルトウェイ8」から約3.2キロ、ヒューストン港の「バーバーズ・カット・ターミナル」から約58キロ、ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル国際空港から約67キロと、陸・海・空のいずれの拠点にもアクセスが良い立地が特徴だ。

 ヘルスケアや石油・エネルギー、飲食料品、消費財、製造業、物流業など幅広いテナント企業の入居や、ショールムや商業施設としての活用も想定。敷地内に1023台分の駐車場を設けたほか、一部の施設に両面トラックバースを備え、各区画に事務所を設けた。全棟で国際的な建築物環境性能評価システム「LEED Certified」の取得を予定。そのうち1棟には太陽光発電設備の設置と自家消費によって入居テナントの脱炭素化を図る。

 ヒューストンは米国における石油・エネルギー産業の最大拠点都市であると共に、世界最大規模の医療研究施設「テキサスメディカルセンター」が所在するなど、多様な産業や就業機会が多く、全米で最も人口が増加しているエリアであることから、今後も物流需要の高まりを見込む。同社は、今後も米国やASEANでの事業施設を加速する方針だ。