新しい年がスタートし、早くも2週間が経つ。一昨年105歳で亡くなった聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏は、「命は生きている時間そのもの」と言っていた。時間を大切にしない人は、命を無駄にしている、と。
▼時間を大切にするということは、「ボーっと生きている」のではなく何かに気付くということではないか。政治家の仕事が国民の声に気付くことならば、記者本来の仕事は、まだ誰も気付かなかった視点で取材対象に向き合うことではないか。
▼本紙新年特集号の副題は「生活に安心と豊かさを」だった。何の心配もない人生はありえないだろうが、不安だらけの人生も息苦しい。充実した福祉を求めるならば、それなりの負担は避けられないが、政府による税金の使い道だけは、厳しくチェックされなければならない。マスコミの責任はますます大きくなる。
▼92年の地価税以来27年ぶりとなる新税が1月7日にスタートした。「国際観光旅客税」(出国税)だ。観光先進国の実現に向けた観光基盤の整備の拡充・強化のための特定財源確保を目的としている。ただ納税者(金額は出国1回につき1人1000円)は訪日外国人だけではなく、ビジネスや留学などのために出国する日本人も対象となる。政府は毎年500億円の税収を見込んでいる。納税者が納得のいく使い道になるとよいのだが。