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大言小語 賃貸管理も〝見える化〟

 賃貸住宅管理業法の一部(サブリース関連)が12月15日施行される。賃貸住宅管理業の登録制度など全面施行は来年6月18日までとされている。法の下での賃貸住宅管理業がいよいよ始まる。賃貸住宅管理業はこれまで宅建業者が兼務するケースが多かったが、今後は管理業が明確に分離・独立した位置づけとなる。

 ▼賃貸住宅も分譲マンション同様に「管理」がその居住性に大きく影響する。管理業法の施行はまさに賃貸住宅管理の〝見える化〟のスタートでもある。管理業者としての登録は管理戸数200戸以上の場合に義務付けられるようだが、200戸未満でも登録すれば、適正な管理が行われていることを入居者にアピールすることができるのではないか。中小業者は管理戸数拡大のチャンスと見るべきだ。

 ▼賃貸住宅はこれまで分譲マンションや戸建て(持ち家)に移るまでの〝仮住まい〟と見られてきた。しかし、これからは賃貸、分譲にかかわらず、そこでの暮らしそのものに焦点が当てられる。コロナ下で人々は自分のライフスタイル、働き方を見つめ直し、それにマッチする住まいを選ぶようになるからだ。

 ▼これまで賃貸住宅の管理は、分譲マンション以上に見えにくかったのではないか。これからは賃貸住宅の住み心地や暮らしに真剣に目を向け、分譲マンションにはない良さや魅力を〝見える化〟できる管理会社が生き残る時代になるだろう。