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スペースリー・ケイアイスター FC加盟店のDX後押し VR活用で営業支援 

 360度VR(仮想現実)と空間データ活用プラットフォーム『スペースリー』を運営するスペースリー(東京都渋谷区)は、ケイアイスター不動産のグループ会社で、不動産売買仲介FC(フランチャイズ)本部を運営するケイアイネットクラウド(東京都千代田区)と7月5日に業務提携した。「KEIAI FC」の加盟店向けとして、安価なプランを用意するなどし、営業マーケティングなどにも有用な〝VR〟の活用を通じて両社で支援していく。

 今般の社会状況の変化を背景として、消費者の行動がデジタルツールを活用するなどオンラインに移行している。中小規模の不動産会社でも、VR技術を生かしたコンテンツや、仮想技術によって空室に家具などを配置して物件の魅力を引き立てる「バーチャルホームステージング」などの活用が広がり始めている。

 スペースリーが開発したVRクラウドソフト『スペースリー』は、市販の360度カメラで撮影した写真をアップロードするだけで、簡単に短時間に、高品質なVRコンテンツを制作・編集し、各社のホームページに埋め込むことができる。また、ユーザーのその閲覧状況を可視化して分析することもでき、追客にも有用で、更にはインストールの必要がなく、ウェブ会議を開始できる機能を持つ。バーチャルホームステージングの機能も備えている。現在、住宅・不動産業界を中心に7000社超で活用されている。

 そこで両社は提携体制を整え、営業マーケティングの支援策の1つとして同クラウドソフトの活用を促進する。同FC加盟店の〝不動産DX〟の推進に加えて、エンドユーザーの〝顧客満足度〟の向上に対する取り組みに関して協力して支援していく。