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大言小語 〝猫の快適〟とは

 気が付けば、2月22日が「猫の日」と言われるようになり、〝猫の日〟が近づくと、当たり前のように猫関連の情報が増えるようになった。実家で昔飼っていた猫を思い出すのも、もはや記憶がおぼろな命日ではなく〝猫の日〟だ。

 ▼ペットを巡る〝常識〟も、昔とはずいぶん違っているようだ。実家で猫を飼っていたころは、当然のように毎日決まったエサをやっていたが、どうやらそれは御法度らしい。もし自分の家族が毎日同じメニューの食事を取っていたら、確かに栄養の偏りなどが心配になる。今となっては〝なぜあの時に気付かなかったのか〟と悔やまれる。ともあれ、猫の飼育数が増えている昨今は、猫に関する様々な知識のアップデートが進んでいるはず。猫にとって居心地の良い環境や場所が増えていれば良いと思う。今や猫とは無縁になって久しいが、どういうわけか、近年、とみにそう感じるようになった。

 ▼これまでペット共生型の物件を取材する機会が何度かあった。そんな取材の中で、設計担当者からよく聞くのが〝猫にとっての危険を回避する環境を作ることは、子供から危険を避けることと共通点が多い〟といった言葉だ。

 ▼先日は、高齢者のための住環境の整備にも、共通点があるとの指摘に、更なる共感を覚えた。もしや、近頃膝の痛みや目のかすみなど、自分が寄る年波を感じる機会が増えた老化現象なのか。