彼方の空 記事一覧
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彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇72 参加者は泣いた 愛の深さに 「ひと」の命の果敢なさに
リブラン創業者の鈴木静雄氏は11月27日、東京・椿山荘で「『狂愚三昧の経営』出版及び、一般財団法人ひと・住文化研究所設立〝感謝の集い〟」を開いた(3面参照)。 『狂愚三昧の経営』は鈴木氏の60年近い波乱万丈(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇71 異色の団体たれ 思いはひとつ 志は秘めてこそ花
不動産業界には次々と新しい団体や組織、勉強会が誕生する。それらの多くが不動産市場の変革をめざしている。 「不動産業界に対する国民の信頼を高めたい」「プロフェッショナル化を進め、不動産営業社員の社会的(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇70 「好き」ということ 自由な自分がそこにいる 街に暮らす楽しさ
「好きなことを仕事にしている人は幸せだ」とよくいわれる。しかし、そんなことをいえばそれはなにも仕事に限らない。青春時代に親友に恵まれることも、好きな人と出会えて結婚することも、時間を忘れて没頭できる(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇69 自由の正体 オフィス革命が迫る 大人の〝自分探し〟
今のように世の中が信じられないときは、人は自分を信じて生きるしかない。だから、自分というものをもっていることが大事になる。 では、自分とはなんだろうか。特に社会人といわれる大人にとって、自分とは職(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇68 心ある人たちへ コロナが与えた好機 「ひと」と「住文化」を研究
心は母親の胎内にいるときから育まれるともいわれるが、ではその人間の心とはなにか。心の正体がつかめなければ、業界の変革をめざし「心ある者たち」に呼びかけることさえもできない。 ◇ ◇ 今(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇67 時代は変われど 原点を忘れない 人間産業という誇り
庶民という言葉には力がない。もしかしたら、自分を庶民だと思っている日本人は一人もいないのではないか。 つまり、死語に近い。80年代後半のバブル経済時代には〝一億総中流〟という言葉が流行ったが、中流と(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇66 深化するTVコマーシャル 65%がちょうどいい 「家は生きる場所へ」
日本では住宅は経年と共に価値が減じていくという思考が根強い。欧米ではそうでもないという。では、その違いはどこからくるのだろうか。もしかしたら、人生に対する意味付け(ライフスタイル)の違いではないか。(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇65 ライフスタイル考 心はずむ5つの約束 賃貸だからできるものづくり
不動産業界が何気なく、結構頻繁に使う言葉に「ライフスタイル」がある。「賃貸住宅はその時々のライフスタイルに応じて気軽に住み替えることができる」とか、「近年、若者のライフスタイルに変化が見られる。それ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇64 縮む時代の事業戦略 営業を断つ 逆発想が生み出す市場
不動産業界ではときおり、「差別化戦略」という言葉を使うが、あまりいい感じの表現ではない。差別という言葉には単に〝差をつける〟というのではなく、見下すような底冷たい響きがあるからだ。「独自戦略」という(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇63 「思想なき住まい」という反省 不動産を超える不動産とは 感性で自分を捉える基盤
分譲マンションなどの普及で、「家を購入する」という感覚が一般化している。しかし、仮に購入するにしても、「家を建てる」という心構えのようなものが必要ではないか。というのも人生最大の買い物をするわけだか(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇62 日本型資本主義へ AIでテレワークが浸透 「出世したくない」世代が柱に
AI技術があらゆる産業で浸透するに従い、テレワークに適した業種が拡大する。現在はIT関連がその代表だが、デジタル化・非接触型営業が進む不動産業界を見ても営業社員と顧客とのオンライン化は加速している。 (続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇61 不動産テックの威力 業務効率化から人間領域へ 残る営業社員の本分は
不動産テックの業界への浸透は今や〝カオス〟状態。一般社団法人不動産テック協会が作成している「不動産テック・カオスマップ」(第8版)によれば、提供しているサービスの数は430にも達し、テック企業の数は417に(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇60 強まる〝デジタル神話〟 新種のバブルか 迷走社会が根底に
住宅不動産業界は今、デジタル化の嵐の中にある。企業はDX化に後れをとることは死活問題と血道を上げる。誰もがDX化は避けて通れないと信じ、史上空前のビジネスチャンスとも捉えている。識者も誰一人としてそこに(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇59 住まいの本質に迫る BESSの新作「平小屋栖ログ」 大空を羽ばたく鳥のように
中島みゆき作詞・作曲で加藤登紀子の「この空を飛べたら」という歌がある。 「あゝ ひとは昔々 鳥だったのかもしれないね こんなにも こんなにも 空が恋しい」 ◇ ◇ ログハウス国内シェア(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇58 消えた定借論議 〝人生100年〟とは言うものの 未来を語れない不幸
首都圏分譲マンションの平均価格が80年代後半のバブル期を超えた今、改めて住まい(マイホーム)を持つことの意味を考えてみたい。 もっともマンション購入者にとって、わずかばかりの土地持ち分は必要かという議(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇57 地代前払い・70年定借の衝撃 金融と資産税のプロが対談(平田氏×本郷氏) 土地革命30年目の真実
コロナ禍の今、我々は時代の目撃者として何を見ているのだろうか。歴史の転換点にいても、それに気付くのは至難の業だとも言われる。首都圏新築マンションの平均価格はバブル期を超え過去最高値を更新中だ。それで(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇56 増える空き家相談 地域再生担うプロ集団 業界の存在感示すとき
空き家とは使われなくなった家のこと。さりとて、粗大ゴミとして出すこともできない。いやいや、ずっと固定資産税を払い続けてきたのだから、〝特定粗大ゴミ〟として自治体に申請すれば、自治体には引き取る義務が(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇55 加速する〝ソロ社会〟 他者との共生が苦手? 己を知ることが自信に
日本ではペットは家族の一員だが、高齢者はそうでもなさそうだ。マンションやアパートにも「ペット共生型」はあるが、高齢者との共生をコンセプトにしたものはシェアハウスの一部(多世代共生型)に見られる程度であ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇54 「コト」から「カタ」へ 働き方改革の真実 新たな高み目指す
「働き方改革」の根本には、「仕事とは何か」という問い掛けがなければならない。仕事の本質を理解しないまま、働き方改革を論じても意味はない。 ◇ ◇ そもそも仕事は「世のため、人のため」にあ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇53 光と風と緑と 対話する家 〝戸建て風マンション〟に挑む
現代人は他人との人間関係に悩む人が多い。それは他人を通してしか自分を見ていないともいえる。しかし、他人を通して見る自分は、他人との相対関係の中の自分でしかない。それは〝鏡の間〟に入り込んだようなもの(続く)