彼方の空 記事一覧
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彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇92 未来志向を取り戻す 定借シンポ(10月11日)開催へ 目指す持続可能な街づくり
92年8月の借地借家法施行で誕生した定期借地権は今年31年が経過し、創設当時と今では時代環境が大きく変化している。そこでこれからの定期借地権にはどのような役割が期待されるのか、その期待に応えるためにはど(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇91 空き家をつくらない ヒラタが提案〝みんなのいえ〟 定借30年目の新活用
ヒラタ(平田不動産=福井県小浜市、平田稔社長)は将来、空き家をつくらないための新手法として、定期借地権付き戸建て住宅〝みんなのいえ〟を提案している。 個人の生涯所得に占める住宅取得費の負担を軽くするの(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇90 ポストコロナとは 気付きに気付くこと 分岐点迎えた不動産業
「ポストコロナとは何か」が問われている。そもそも、ポストコロナとはどういう意味なのか。筆者は、コロナ感染終息後に見えてくる社会の微妙な変化、あるいは個々の人間にとっては様変わりした、あるいは様変わり(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇89 FRP、コンプラ論確立へ 仲介は〝依頼者ファースト〟 業態の違いが課題に
業界の悲願であるコンプライアンスの確立に向け、一般社団法人不動産流通プロフェッショナル協会(FRP)は6月6日、第3回目の勉強会を開いた。この日は同協会顧問の竹井英久氏による提言「クライアントファースト実現(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇88 第34回「不動産女性塾」セミナー 初の双方向形式で 会員レベルの高さを証明
「仕事は世のため、人のため」――だからこそ利はあとから付いてくる。この大原則を忘れたら更なる少子高齢化と人口減少が続く我が国ではどんなビジネスも成り立たない。第34回不動産女性塾セミナー(5月30日、明治記(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇87 会員増え続ける日管協 その理由示唆した講演会 東京都支部総会で参加者共鳴
日本賃貸住宅管理協会(日管協)の会員が増え続けている。20年9月1660社、21年6月1801社、22年6月2124社、23年3月2303社とこの2年半で643社、年平均250社ペースで増加している。なぜこれほど勢いがあるのだろうか。(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇86 もう一つの〝空き家問題〟 「その他」より深刻? 冷めた見方の「賃貸用」
空き家問題といえば、もっぱら「その他空き家」(利用されていない持ち家)が中心課題となっている。その増加率が98年からの20年間で約2倍と急ピッチだからだ(18年住宅・土地統計調査)。しかし、空き家総数849万戸の(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇85 不動産STOってなに? 〝老人大国〟への備えを 気になる不特法への波紋
STOは、Security(有価証券)をToken(デジタル化された財産的価値)として Offering(提供)することである。ということは、不動産STOは不動産という個別の価値を持った財産をデジタル有価証券として発行したものという(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇84 話題の会社ーー 不動産業に思想を 地域のために何ができるか
お題目ではなく、本心から独自の企業理念を掲げる不動産会社が増えている。来年創業55年を迎えるリブラン(東京都板橋区、渡邊裕介社長)もその一つ。同社には「住宅産業は人間産業」「思想なきマンションはただのハ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇83 奥深い賃貸仲介 「住む部屋で人生が変わる」 女性塾で誠不動産社長が講演
不動産女性塾(北澤艶子塾長)の第32回セミナーが3月23日、東京の明治記念館で開かれた。隔月で開かれる同セミナーを取材するたびに、不動産業界に対する視点を幾重にも重ねてきたが、今回は売買に比べ普通なら軽く(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇82 「PPP講座」ってなんだ? プロの職責を問う 経済もビジネスも哲学の時代
第1回「PPP(プロフェッショナル・プレイヤー・フィロソフィー)講座」が都内で開かれた。一般社団法人不動産流通プロフェッショナル協会の主催。3番目のPはフィロソフィー(哲学)の意味。同協会は不動産流通推進セン(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇81 待ったなしの少子化対策 不動産業だからできること 女性の労働環境を改善
少子化対策には現行の「働き方改革」の推進と、わけても女性の労働環境を抜本的に改善する社会変革が不可欠となる。不動産業はその双方で貢献できる産業だ。 一方、少子化は経済の発展と女性の社会進出がもたら(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇80 「てまひま不動産」 〝住文化〟生む経営思想 手を掛けてこその住まい
中古マンション・戸建の購入からリノベーションまでがワンストップで完結する、ありそうであまりなかった専門店。それが、リブランが7年前に始めた「てまひま不動産」。資金計画に始まり、リノベーションを想定し(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇79 人間的成長めざす「女性塾」 新春セミナー・戸倉蓉子氏が講演 人生をデザインする魔法
不動産業界には様々な勉強会や集まりがあるが、その多くは情報交換や研修会などを通じてビジネスに役立てるための活動が中心だ。そうした中、一般社団法人不動産女性塾(北澤艶子塾長)はむしろ会員同士の〝人間的成(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇78 コンプラとはなにか 究極のCSか 生き残る種への進化か
推進センターが講演会 1月18日に開かれた不動産流通推進センターの「不動産業におけるコンプライアンス確立に関する講演会」はアーカイブ視聴を含め約600名が参加する盛況ぶりだった。 同推進センターは20年から(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇77 これからの不動産業 (下) 蔓延する将来不安 住宅は売ればいいのか
(前号からのつづき) 昔、先輩記者に言われた。自分の見方・考え方、推測が正しいかどうかを取材するのがジャーナリストで、世の中に起きていることを可能な限り客観的に伝えるのがリポーターだと。ではその自分(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇76 これからの不動産業 (中) 既存市場が育てる住文化 AIで消えないために
(前号からのつづき) 顧客に満足してもらう仲介を行うためには、顧客の売る理由、買う理由を事細かく聞き出す努力が必要だ。しかし、初対面の相手から根掘り葉掘り聞き出すのは至難の業だし、相手もプライベート(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇75 これからの不動産業 (上) 住宅市場の主役は仲介へ 〝聞く力〟が鍵に
住まいは、その人の生活基盤となる。だから日本賃貸住宅管理協会の塩見紀昭会長はこう言った。 「不動産会社の仕事は顧客が求める条件に合った物件を〝探す〟ことではなく、顧客の人生における大きな夢を〝叶(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇74 現代は〝人の世〟か 異常な閉塞社会 住文化が日本を救う
ペットマンション、ガレージハウス、夜でも楽器が演奏できる防音マンションなど賃貸住宅市場で目立ち始めたコンセプト化の動きが住文化への扉を開く。住文化とは、住まいをハードではなくソフトで捉えることである(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇73 住まいの質とはーー 野村不がスモールミーティング ライフスタイルとの親和性重要に
例えばある部屋の大きな壁に一幅の絵が掛けられていて、その絵が醸し出す雰囲気と部屋全体の陰影がマッチしている。例えば朝日が部屋に差し込み、その光の中に座っていると一日の気力が湧いてくる。例えば門扉から(続く)