彼方の空 記事一覧
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彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇12 今こそ「共存の誇り」 利他なくして、利己もなし 業界という枠も超え
〝幸せはここにある〟という言葉が自宅リースバックの本質を語っている。高齢者の幸せと、家を買い取る事業者の利益を共存させた画期的ビジネスモデルといえるだろう。 もっとも、これまでも取引相手双方の利益(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇11 人間も自然の一部 デジタル化重視か、リアル回帰か 不動産業に決断の時迫る
日本人には最下級の行政区画である〝村〟に対する郷愁が深い。その証拠に、市区町村の文字で下に人(びと)が付くのは村だけである。日本人にとって人間は元来、自然の一部であって土着性をもった存在である。それゆ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇10 6つのマナーを制定 BESS、住む人に条件 〝梺六範〟ってなんだ
7月29日、アールシーコア(BESS)は「梺六範~ダークな人ほどクリーンになれる~」と題した記者会見を行い、次世代型コミュニティを予感させる新たな事業戦略を発表した。 ◇ ◇ 同社は17年から、自(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇9 不動産倫理の構造を語る 故中野周治氏の言葉 「眼を広く社会全体に転じよ」
同書は世界不動産連盟の国際業務規約委員会に昭和37年から参加し、職業倫理についての様々な討議と実際の国際不動産倫理規定策定に関わっていた著者が、職業倫理の基本理念とその必要性を説いたものである。 (続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇8 SDGsの実践者とは? 第3回「不動産女性塾オンラインサロン」 朝日エル会長 岡山慶子氏が講演
例えば、SDGs(SustainableDevelopmentGoals)。 持続可能な開発目標という意味だが、では持続できなくなるとはどういうことか、そうなる確率はどれぐらいか、そうしないためには誰が何をすればいいのかが分かって(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇7 多目的化する住まい 「今こそ取得形態の柔軟化を」 「定借塾」主宰する大木祐悟氏に聞く
コロナ収束後も住まいの多目的化は進むだろう。在宅勤務で夫婦にとっては仕事場となり、子供にとってはオンライン授業で教室に、休日には家族それぞれの趣味や運動を楽しむ場にもなる。そればかりか、遠隔医療によ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇6 文明史的転換か まだ見えぬ「新たな価値」 人と人との間にある「空」
例えば、「スマートロック」は〝鍵のある暮らし〟をより便利に、快適にするものだが、それは「新しい価値」だろうか。もし、鍵のいらない社会をつくることができたら、それは間違いなく「新しい価値」となるだろう(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇5 コロナから学ぶこと 〝人間産業〟への道 見失わない豊かな感性を
コロナ後の社会に注目が集まる一方で、コロナが収束すれば社会は元に戻るとの見方も根強い。ただそうだとしても、全世界の人々が2年以上も苦しんだ体験から何も学ばないというのもおかしな話である。「いやいや、(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇4 コロナ禍こそ、助け合う 一般社団法人日本シェアハウス協会代表理事 山本久雄氏に聞く
――コロナ禍によるシェアハウス業界への影響は。 シェアハウスの入居者にはもともと女性が多いが、コロナで仕事をなくしたり、減収などの経済的打撃を受けているのも女性なので、その比率が一段と高まってい(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇3 座談会「コロナ禍中のDX」 成長企業の営業責任者が本音で討論 顧客に寄り添う賃貸管理とは
不動産市場を大きく変えようとしているのが、デジタル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)化である。デジタル化は電子契約、チャットによる情報伝達、AI(人工知能)による価格査定など分かりやすいが、DXとな(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇2 「コロナウイルスから人類への手紙」 大里綜合管理会長、「不動産女性塾」副塾長 野老真理子氏が講演
野老氏はまず、こう切り出した。「今日は素晴らしいお天気でした。私たちの会社がある千葉県の大網白里市は田んぼが広がり、新緑の緑が輝き、海からのさわやかな風が吹きます。窓を大きく開けて仕事をすることがで(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇1 IT化進む業界 耶馬台コーポレーション社長、「全国貸地貸家協会新聞」編集長 宮地忠継氏に聞く
――コロナによる中小(または零細)不動産業者への影響は。 コロナそのものというより、コロナによって多くの人がますますITを使うようになったことが大きい。 これによりイタンジ、スペースリー、リーウエ(続く)