彼方の空 記事一覧
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彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇26 見えないものを見る力 不動産DXの使命 社会と地域住民の幸せ
人口3万人に満たない福井県小浜市にある平田不動産(平田稔社長)は11月30日、「360度VR」を展開するスペースリーがサービス開始5周年を記念して創設した「第一回不動産VRアワード」を受賞した(他に4社)。 今年で(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇25 大本で起きていること 遅れてはならない気付き 「人間無用」という危機
某大手流通会社の担当者によれば、コロナ下で住宅がよく売れている最大の要因は〝コロナ貯蓄〟だという。 コロナ貯蓄とは外食や旅行が制限されたために消費に回らず期せずして増えてしまった貯蓄のことである。(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇24 不動産業の「原点」を忘れない 65周年迎えた北澤商事 ブックカフェで地元を元気に
〝お艶さん〟に会え 賃貸業界で活躍するハローニュース社長の吉松こころ氏によると、全国賃貸住宅新聞社では、記者として入社すると「まずは、お艶さんところへ行ってこい」と言われるのだという。全国賃貸住宅新(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇23 「結果は残した」 第25回不動産女性塾セミナー 菅前総理補佐官語る
全国から約55名の会員が集まった11月9日、東京は寒冷前線がもたらした冷たく激しい雨が朝から降り続いていた。だが夕方近くになると雨はやみ、西の空に明るい光が広がった。久しぶりに直接顔を合わせての会合に会(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇22 心躍る不動産業 国民の分厚い信頼得て 新しい資本主義の柱に
「成長と分配」がなぜ「新しい資本主義」なのか。それは、経済は〝分配なくして成長なし〟という考え方に立つからである。「新たな不動産業」に当てはめるなら、「顧客への忠誠心(分配)なくして、業界の発展(成長)(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇21 移動なき住み替え 自宅リースバックの新効用 マンション流通に一役
スター・マイカの戦略 自宅のリースバックはユーザーから見ると、買い取ってもらう事業者への信頼度がすべてと言っていい。買い取り価格や賃料査定が適正かどうか、賃貸期間は無期限も含めて自由に選べるのかなど不(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇20 不動産DXの未来 その先は哲学 人間の立ち位置めぐる課題が
住宅は不動産の原点である。大和ハウス工業は今やグループ売上高4兆円を超える建設・不動産業界のトップ企業に成長したが、「その根底には住宅からスタートした強みがある」といった趣旨のことをかつての経営陣ら(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇19 東京〝コロナ異変〟 始まった人口減少 試される不動産業
東京都の人口を対前年同月比で見ると、今年2月にマイナス662人と初めて減少に転じて以降は3月(9767人)、4月(2万5443人)、5月(3万9917人)、6月(4万1591人)、7月(3万9832人)、8月(4万1263人)、9月(3万6106人)と8カ月(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇18 新感覚「東京支店長」 コロナ禍に大会社から転職 清水啓充氏、58歳の決断
コロナが収束したら元に戻る部分と、収束しても戻らない部分があるのではないかという議論が交わされ始めた。 例えば、満員電車に詰め込まれての通勤はさすがに誰もが戻りたくないし、社会もその方向に変わってい(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇17 「移動」の思想 コロナ禍を打破する新事業 BESSの〝走るログ小屋〟
〝走るログ小屋〟はこれまで庭先で楽しんでいた趣味的空間を小屋ごと好きな場所に運んで、飛び切りぜいたくな時間を楽しもうという発想だ。例えば、釣り好きの人なら、これまでは買い求めた高級道具一式を並べたり(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇16 愛しき住まい 自分らしく暮らす夢 我と語り、我を知る感性の場
心地よさの追求 大東建託が始めた新サービス「いい部屋Space」は、同社が管理する建物の空きスペースを利用して、多様なコンセプトをもった個室に改装し、15分単位で貸し出すというもの。テレワークスペースや会議(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇15 幸せの証明 誰かのために、誰かと共に 自分自身に多様性を
注目すべきは育休を取得した男性の72 %が家事・育児に「積極的に関与」し、81%が「幸せを感じる」と回答していることだ。そこから見えてくるものは何か。積水ハウスが9月14日にオンラインで開いた「男性育休フォー(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇14 ポストコロナは? なにをどう見るか 「大勢は変わらず」とも
不動産業界に精通しているだけでなく、マスコミのあり方にも一家言をもつ佐藤一雄氏(元サタスインテグレイト社長)は現下の状況をこう語る。 「不動産マーケットがポストコロナで大きく変わるかと問われれば、一(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇13 AIが人を幸せにする道 不動産DXのゆくえ 社員の仕事と心にゆとりを
要するに最大の焦点は不動産DXによる企業の生産性向上が国民生活に幸福をもたらすのかどうかだ。不動産産業は住宅提供をはじめ、資産形成のための不動産投資、近年は自宅リースバックなど国民の幸せに直結する。(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇12 今こそ「共存の誇り」 利他なくして、利己もなし 業界という枠も超え
〝幸せはここにある〟という言葉が自宅リースバックの本質を語っている。高齢者の幸せと、家を買い取る事業者の利益を共存させた画期的ビジネスモデルといえるだろう。 もっとも、これまでも取引相手双方の利益(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇11 人間も自然の一部 デジタル化重視か、リアル回帰か 不動産業に決断の時迫る
日本人には最下級の行政区画である〝村〟に対する郷愁が深い。その証拠に、市区町村の文字で下に人(びと)が付くのは村だけである。日本人にとって人間は元来、自然の一部であって土着性をもった存在である。それゆ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇10 6つのマナーを制定 BESS、住む人に条件 〝梺六範〟ってなんだ
7月29日、アールシーコア(BESS)は「梺六範~ダークな人ほどクリーンになれる~」と題した記者会見を行い、次世代型コミュニティを予感させる新たな事業戦略を発表した。 ◇ ◇ 同社は17年から、自(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇9 不動産倫理の構造を語る 故中野周治氏の言葉 「眼を広く社会全体に転じよ」
同書は世界不動産連盟の国際業務規約委員会に昭和37年から参加し、職業倫理についての様々な討議と実際の国際不動産倫理規定策定に関わっていた著者が、職業倫理の基本理念とその必要性を説いたものである。 (続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇8 SDGsの実践者とは? 第3回「不動産女性塾オンラインサロン」 朝日エル会長 岡山慶子氏が講演
例えば、SDGs(SustainableDevelopmentGoals)。 持続可能な開発目標という意味だが、では持続できなくなるとはどういうことか、そうなる確率はどれぐらいか、そうしないためには誰が何をすればいいのかが分かって(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇7 多目的化する住まい 「今こそ取得形態の柔軟化を」 「定借塾」主宰する大木祐悟氏に聞く
コロナ収束後も住まいの多目的化は進むだろう。在宅勤務で夫婦にとっては仕事場となり、子供にとってはオンライン授業で教室に、休日には家族それぞれの趣味や運動を楽しむ場にもなる。そればかりか、遠隔医療によ(続く)