彼方の空 記事一覧
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彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇132 未来はわからない 好評だったRESAセミナー 伸びる街、衰退する街
AIによる社会の変化、少子高齢化がもたらす老後の生活不安、大地震や自然災害の激甚化など今ほど、未来がどうなるか気になる時代が過去にもあったのだろうか。それとも、未来への希望や不安はいつの時代も同じだろ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇131 不動産業に哲学? 存在感強めるFRP 志は会員全員で進化
不動産流通プロフェッショナル協会(FRP)は6月25日、第3回PPP(プロフェッショナル・プレイヤー・フィロソフィー)講座を開く。 流通業界が国民から信頼され尊敬されるためにはコンプライアンス、職業倫理、クライ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇130 マンション家賃上昇 定期借家で安心居住 賃料増減請求権を排除
戦時体制を支えるため1941(昭和16)年に導入された「正当事由制度」が今も借家法には残されている。その不合理さを回避するため00年3月に「良質な賃貸住宅供給促進法」によって創設されたのが定期借家権である。 (続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇129 定借マンション再評価 区分所有法の限界克服か 〝終わり〟を決めてスラム化防止
マンションの管理問題では建物の老朽化と入居者の高齢化を意味する「二つの老い」という言葉がしばしば使われる。しかし、建物の老朽化が問題であることは分かるが、入居者の高齢化はなぜ〝問題〟なのか。高齢だか(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇128 「女性塾」沖縄へ 圧倒的ポテンシャル 豊かな〝発想力〟あればこそ
虐げられてきた苦難をバネに豊かな発想力が生まれ、それが沖縄の高いポテンシャルを支えている――そんな気付きを得たことが今回の視察研修最大の成果だったのではないか。 ◇ ◇ 一般社団法人「不(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇127 「目的なし空き家」を防止 築年評価からの脱却で THKシステム、普及策検討
隣家が空き家になった。我が家よりも敷地はかなり広く、建物もがっしりしている。一人暮らしをしていた高齢の女性が施設に移って1年近くになるが、売りに出すとか、人に貸すとか、何の動きも見られない。もちろん(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇126 二木浩三という人 今、なぜ『ダーク本』 BESSはオアシス業へ
BESS(ベス)の創業者二木浩三氏はこのほど、『ダークな人ほどクリーンになれる』(ダーク本)という小冊子を発行した。ベスはログハウス国内トップシェアを誇るアールシーコア(85年設立)が展開するブランド名。 創(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇125 媒介報酬自由化は必定 枠内での競争に変革なし 「手数料」表現も疑問
媒介報酬の自由化はいずれやってくる。54年前に定めた媒介報酬の上限規制が今でも使われていることに時代錯誤の感がぬぐえない。 今や東京では10億円以上もする新築マンションが飛ぶように売れている。なぜ10億(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇124 人より短い住宅寿命 THK査定システムが問う 日本の不幸の根本か
国連の世界幸福度ランキングによると日本は低位国の常連だ(24年版は4ランクダウンして51位)。それに対して声高な反論が出ないのは、日本人自身がそう納得しているからだろう。その理由の根本には住宅の在り方が絡(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇123 区分所有法施行62年 かたちあるもの哀れ 建て替えへ道探る
「かたちあるものはいつか壊れる」というが、東京の代名詞にもなっている〝スクラップ&ビルド〟は、壊れるというよりも積極的に壊して土地利用を効率化するのが狙いだ。 筆者が住む旧日本住宅公団の戸建て分譲地(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇122 コロナが変えたコト 人生は〝居場所〟探し 忘れていた「楽しむ勇気」
リモートワークの普及で〝通勤風景〟が消えるとまで言われたコロナ下だったが、今では出社率が75%まで戻ったと言われている。インバウンドも昨年はコロナ前の7割弱まで回復した。東京からの人口流出も一時的現象で(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇121 「女性塾」へのエールか 不動産業に〝万感〟の想い 「働く意義」語る川合課長
初の女性不動産業課長として注目を集める川合紀子氏は3月26日、明治記念館で開かれた第38回不動産女性塾の講師に招かれた。桜の開花宣言を前に底冷えの雨となるあいにくの天候だったが全国から80名弱が参加。いつ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇120 改正空き家法の意義 川合紀子不動産業課長が講演 不動産コンサルセミナーで
国土交通省の川合紀子不動産業課長は3月18日、歴代不動産業課長が登壇してきた全国不動産コンサルティング協会と全国空き家相談士協会共催の不動産コンサルティング実務セミナーで講演し、改正空き家法の趣旨を説(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇119 津田沼「奏の杜」防災訓練 〝つながり〟テーマに 地所レジ&コミュニティ
三菱地所レジデンスと三菱地所コミュニティは3月10日、エリアマネジメントの一般社団法人「奏の杜(かなでのもり)」と共同で千葉県習志野市の「津田沼奏の杜」エリアで防災訓練を実施した。 約8300人対象 例年行(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇118 第2回リーサ・セミナー アフターコロナとマンション市場 不動産価値にもパラダイム変化
一般社団法人不動産総合戦略協会(RESA=大木祐悟理事長)は3月1日、第2回リーサ・セミナーを開いた。テーマは「アフターコロナとパラダイムシフト」。 昭和・平成から20年までをコロナ以前、23年からをアフターコ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇117 エンジョイワークスの工夫 〝3棟〟のコミュニティ 所有権でも敷地の利用をシェア
わずか数区画でもコミュニティ豊かな居住環境を実現しているというエンジョイワークスのヴィレッジ(コミュニティ醸成型戸建て分譲事業)を視察した。神奈川県鎌倉市に本社を構える同社は湘南エリアだけで既に16か所(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇116 〝空きビル〟のチカラ 東京・蔵前に若者の風 築66年の物語をつなぐ
空きビルの再生がどれほど地域の活性化につながるかーーを東京都台東区・蔵前で見せてくれたのが、今年の日本ファシリティマネジメント大賞(JFMA賞)で奨励賞を受賞した(株)ビルmoによる築66年ビルの再生プロジェク(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇115 中小不動産会社の戦略 空き家対策は突破口 今こそ創意工夫を
今、地元に根を張る中小不動産会社の関心は「空き家」に注がれている。リアルパートナーの今年1月号で国土交通省不動産業課長の川合紀子氏と対談した全宅連会長の坂本久氏はこう語っている。 「14年に策定し(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇114 持家着工が続落 〝建てる文化〟の衰退 見過ごしていいのか
今や住宅は自ら建てるものではなくディベロッパーやハウスメーカーが分譲するマンションや戸建てが主流になろうとしている。 23年の新設住宅着工戸数(約82万戸)のうち分譲が約24万6千戸、持ち家が約22万4千戸と(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇113 〝中古〟という言葉 百害あって一利なし 単に「住宅」と言えばいい
中古という言葉を使う意味がどこにあるのだろうか。現在年間約80万戸の新築住宅が供給されているが、それは全ストック約6000万戸(空き家を含む)のわずか1.3%に過ぎない。 その新築住宅をいかにも住宅市場での主(続く)