中古住宅はリフォームで価値向上――。国土交通省が2010年度に実施した、中古住宅売買に併せてリフォームなど行うものへの補助事業(既存住宅流通活性化事業)を受けて、売買前にリフォームを行った事業の73%で、価値の向上が想定される結果が得られた。実売買価格から、リフォーム未実施の想定売買価格とリフォーム工事費用を引いた価格(価値向上額)が、854件のうち629件でゼロを上回った。価値向上額の平均は166万円に上った。
また、既存住宅流通活性化事業を通じて行われたリフォームは、内装工事が最多。水まわりがそれに続いた。売買前リフォームに限定すると、外壁の塗装工事や仕上げ工事など見た目に関わる工事の実施率が高かった。