東京カンテイのまとめた2011年の新築マンションPER(新築マンション価格が同エリアの月額賃料の何年分に相当するかを算出したもの)によると、近畿圏の平均値は25.17で 前年(25.22)からほぼ横ばいであることが分かった。分譲マンションの価格調整の遅れが主な要因と見られる。特に北摂・阪神間では分譲価格が高止まりしている駅が多く、賃料とのバランスで収益性の劣る駅が増える傾向にある。
また近年、大阪市・神戸市・京都市に分散していた需要が経済規模の大きな大阪市に集中する傾向があり、分譲価格が高額なエリアは神戸市や京都市の中心部に固まっている。
PERが最も低かった(=収益性が高かった)駅は大阪市営地下鉄中央線の「コスモスクエア」(12.83)。新築平均価格は近畿圏平均(3427万円)の7割強の水準であるものの、月額賃料が同圏平均(11 万5920円)より38.3%高かったことで高い収益性を示した。3位に京阪本線「守口市」(14.49)が入ったがこれは例外的で、定期借地権分譲物件が供給され平均価格が押し下がった結果と見られる。前年まで2年連続で1位だった「難波」(16.25)は2.79ポイント悪化し5位だった。掲出駅は255駅。
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