東京カンテイ(東京都品川区)の調べによると、中古マンションの資産倍率を示すマンションPBRが2012年に最も高かったのは、東京メトロ銀座線「外苑前」の1.46だった。4年連続の1位で、売却益と10年間賃貸に回した場合の運用益を合計した差益は8729万円と突出している。また、上位10位のうち半数以上が港区内に立地。都心部におけるマンションの資産価値の高さが、改めて鮮明になった。
反対に、PBRが最も低かったのは千葉都市モノレール2号線「作草部」の0.54。直近10年間で1000万円以上の売却差損が生じる試算となった。このほかPBRが低調な駅には、東京メトロ銀座線「赤坂見附」(0.70)や京王井の頭線「西永福」(0.71)など都心部の駅も。同社では「立地の優位性はあるが、地域のポテンシャル以上の価格で分譲されていたことになる」と分析している。