政策

一級建築士の免許偽造、新たに9人発覚し全15人に 国交省が公表

 国土交通省はこのほど、一級建築士になりすまして業務を行っていたとして、免許を偽造していた9人の氏名を公表した。これで、同省が公表した免許偽造者は15人に上った。国交省では、偽造事例が初めて発覚した7月以降に、全国の建築士事務所に対して所属建築士の免許登録を原本で確認するよう要請しており、その結果は11月中旬にもまとまる予定だ。

 今回の9人のうち、大手ハウスメーカーに勤める元社員の1人は、1996年8月~2002年7月の6年間で建築確認申請における設計者、工事監理者として762件の業務に従事していた。そのうち、工事取り止めなどによって建物が現存しない17件を除く745件について同社が安全性確認調査を実施したところ、構造並びに防耐火仕様が全件適正だったことが確認されたという。同社は、この社員を12年8月に解雇しており、刑事告訴する方針を固めている。