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都心5区のオフィスビル 二次空室が顕在化 三幸エステート

 三幸エステートのまとめによると、9月末時点の東京都心の大規模ビル市場は、大量供給に伴う二次空室が顕在化し、空室率が再び上昇したことが分かった。
 都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の基準階貸室面積200坪以上のオフィスビルを対象に調査した。千代田区、港区を中心にまとまった面積の二次空室が発生し、空室率は6・95%で、2カ月連続の改善から再び上昇となった。現空面積(すぐに入居ができる面積)は35万3611坪(前月32万8754坪)だった。新築ビルへの大型移転が目立ち、1000坪超の現空面積増加を記録したビルも複数あるという。
 また、1坪当たりの募集賃料は1万9927円で、3カ月連続の下落に歯止めがかかったが、1年以上にわたり2万円前後が続いている。新規供給はピークを越えたものの依然としてまとまった面積の空室を抱える新築ビルも多く、需給バランス改善への手ごたえは乏しいようだ。