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大和ハウス工業、コスモスイニシアを子会社化へ

 大和ハウス工業(大阪府大阪市)は4月16日、コスモスイニシア(東京都港区)を子会社化する方針を発表した。同日に開いた取締役会で、コスモスイニシアが実施する第三者割当増資を引き受けることを決議。同日付で、コスモスイニシアとの間で資本業務提携契約を締結した。今後、6月に、コスモスイニシアの第三者割当増資を約95億円で引き受ける予定。発行済み株式数の約6割を取得し、子会社化する。大和ハウス工業は、コスモスイニシアの子会社化を通じて、首都圏マンション事業の強化や中古流通などのストック事業の取り組みを促進させる。

 コスモスイニシアは、リーマンショックなどを契機にした業績の悪化で、2009年に事業再生ADR手続きを申請。その後、2013年3月には、事業再生ADR債務を完済した。事業再生計画期間中は、首都圏を中心に75件、4427戸の新築マンションや420区画の戸建て分譲の事業用地を取得したほか、マンション大規模修繕工事の受託やリノベーション・マンション分譲などにも取り組んでいた。大和ハウス工業とは、物件の共同開発などを内容とする業務提携を締結し、10件のマンション共同開発を行うなど、関係を深めていた。

 なお、コスモスイニシアは、ジャスダックへの上場を今後も維持する方針。