12月4日に宅地建物取引主任者資格試験の合格者が発表されたのを受けて、登録実務講習実施機関による登録実務講習の受け付けが一斉に始まった。宅建試験の合格者が宅建取引主任者として登録するには、2年以上の実務経験が必要となるが、登録実務講習の修了者はこの2年以上の実務経験を有するものと認められ、実務経験なしに主任者登録が可能となる。
例年、各実施機関の受講料の設定にはばらつきが見られるが、住宅新報社が調べた主要10機関の今年の受講料(定価ベース)は下限1万9000円から上限2万6250円となった。会員割引や早期申し込み割引などを適用する機関もあり、実勢価格は定価を下回るケースも多い。
同講習は、通信学習、2日間のスクーリングとその最終日に行われる修了試験からなり、修了者には宅建主任者登録申請時の添付書類となる登録実務講習修了証が交付される。
宅建試験の実施機関である不動産適正取引推進機構のまとめによると、平成25年3月31日時点における同主任者取引資格登録者数は約92万人で、前年比2.2%増加している。
