LIXILグループでITソリューションを手掛けるK-engine(ケイエンジン、東京都新宿区、喜久川政樹社長)はこのほど、住宅建築会社の図面データを基に、数分で原価計算、見積もり(施主提出用)、工程表をアウトプットするサービスの提供を開始した。
同社によると、住宅建築業界の一部では、住宅のプラン提供から契約、着工、引き渡しに至るまで、IT活用が進んでいない問題がある。「数百枚に及ぶファクスやメールでのやり取り、手作業による見積もり作成などアナログ業務が大半を占めている。施主に見積もりを提出するまで1週間かかるケースも多い」という。今回のサービスは、約3年の歳月をかけて約300万レコードの建築データベースと最新テクノロジーを同社が構築し、住宅会社の2次元の平面CAD情報を約3500の3次元データに分解することで、家1棟分の原価積算を5分で提供することを可能としたものだ。利用料は月額5000円(税別)から。喜久川社長は、「地域密着の住宅会社、工務店などに対して訴求していく」とし、早期に1万社、数十億円~100億円程度の売上高を確保したいとしている。