小田急電鉄が約50年前に建設した団地で、ブルースタジオが企画・設計監修を行いリノベーションした「ホシノタニ団地」(神奈川県座間市)が、16年度グッドデザイン賞において金賞を受賞した。応募総数4085件の中から大賞候補として最終6作品に選ばれていた中、最終投票・審査において金賞受賞となった。なお、大賞は「世界地図図法 オーサグラフ世界地図」だった。
ホシノタニ団地は、建物だけではない「エリア全体のリノベーション」をコンセプトとした事業。衰退が指摘されている郊外エリアにおける「再生手法」の一つとしても注目される事業だ。
4棟の建物のうち2棟を一般賃貸住宅、2棟を座間市に市営住宅として一括賃貸している。1階部分には子育て施設(市営)とカフェを誘致。敷地全体を地域に開放した設計とし、貸し菜園、ドッグランなども設けた。審査員からは、「建物と敷地を、まちに開かれた全く新しい生活の場に編集し直した先端的な試み」と高く評価された。