金城重機(千葉県松戸市)は、木造在来工法住宅の構造計算と基礎の検討に基づく地盤改良設計「AXIS」の販売を2020年10月1日に開始した。建物の構造計算から柱の軸力を、基礎仕様書から基礎梁の強度をそれぞれ算出。その結果に基づき、杭を最適配置する設計システムとなる。改良体の杭を従来のように単純に均等配置するのではなく、軸力に基づく配置とするため、不同沈下を防ぎ、コスト低減にも期待できる。
従来の地盤改良設計では、改良体の位置間隔を2メートル以内として基礎通りに合わせた均等な配置が標準的だったという。この場合、建物の荷重や軸力、基礎梁の強度が分からないまま設計するため、荷重の集中する建物中心部に改良体が少なく、荷重の少ない外周部で改良体が多くなる不整合があった。過剰な設計になりがちで、改良体の全本数が建物荷重に対して過多となり、地盤改良コストの増加原因になっていた。これらの課題を解消するという。