野村不動産は11月4日、サテライト型シェアオフィス「H¹T(エイチワンティー)」事業について、西武プロパティーズ(東京都豊島区、上野彰久代表取締役社長)と業務提携契約を締結したと発表した。これにより西武プロパティーズのシェアオフィス「エミフィス練馬」(西武鉄道練馬駅構内)が利用可能拠点に加わり、20年12月末時点で総数が60店舗まで拡大する。
提携契約により、11月16日以降「H¹T」会員がエミフィス練馬を利用可能となる。その後、予約および開錠システム等の共通化をすすめ、21年4月頃の相互利用開始を目指す。
H¹Tは、同社オフィスビルの開発・運営ビジョン「HUMAN FIRST(ヒューマンファースト)」の事業思想を具現化した、働き方の多様化と効率化に応えるサテライト型シェアオフィスブランド。19年10月にサービスを開始した。完全従量課金制でオープン席は15分150円(1人)、ボックス席は15分300円(4人から)、会議室15分300円(2人から)。
同社はH¹T事業を都内のほか郊外や地方にも展開しており、21年3月末までに提携先を含め80拠点(うち同社開発45拠点)、27年度中に同300拠点(同150拠点)の開設を目標にしている。会員数は緊急事態宣言解除以降に急増し、現在7万8千人を超え、さらに増加が続いている。
エミフィス練馬は、西武グループが展開するシェアオフィス事業の1号物件として19年9月に開業した。通勤時間の削減やワークライフバランスの向上に対応するほか、アフタースクール(学童保育)を併設し、仕事と子育ての両立サポートなど、働きやすい地域社会の実現を目指した施設となっている
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