住まい・暮らし・文化

事業承継に悩む同業他社をM&A公募  建材の渡辺パイプ

 建設・建築資材卸の渡辺パイプ(東京都中央区)は、後継者問題などに頭を抱えて事業譲渡を検討している全国の同業他社の「承継公募」を2020年11月17日に始めた。期間は2021年2月16日まで。同社の「水と住まいの事業本部」が手掛ける管材・電材・住設・建材などの商材を扱い、卸売している企業を対象とする。匿名で応募でき、成約までの費用は無料となる。

 今回の取り組みは、ビジョナル・インキュベーション(東京都渋谷区)が運営する事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」の仕組みを通じて公募する。

 渡辺パイプでは事業譲受により、既存事業を拡大して全国ネットワークを強化するのが狙い。約15年前からM&Aに注力し、既に同業者20社以上をグループ化しているという。