ビットキー(東京都中央区)は、日本郵便(東京都千代田区)と実施した「置き配」に関する実証実験の結果を明らかにした。利用者の構成比95・0パーセントが「置き配」を継続したいと回答し、同86・0パーセントは「宅配ボックス」よりも「置き配」を使いたいと回答。オートロックマンションに「スマートロック」を導入することで、配達員の「置き配」がしやすくなり、居住者の利便性が高まることが分かった。この結果を受けて今後両社は、本格的な「置き配」サービスの展開に向けて検討を進めていく。
実証実験の結果によると、同90・1パーセントが従来の対面などの受け取り方法と比べて「置き配」のほうが便利と感じている。今後も「置き配」を継続して利用したい理由としては、8割超が「再配達の手間が省ける」「宅配ボックスに行く手間が省ける」と答えている。従来の「宅配ボックス」では、荷物の数に対して宅配ボックスの設置数が少なく荷物のかさばる心配があり、また、重い荷物の場合に玄関まで自身で運ぶ手間があるなどの理由を挙げ、「置き配」のほうがより便利であると考えている。
実証実験は、東京都内のオートロック付き大規模マンションに配達される「ゆうパック」を対象として、ビットキーが提供しているスマートロック「bitlock GATE」を共用エントランス部に設置し、1回目を2021年7月に、マンションの規模をより大きくした今回の2回目は2022年7月から8月に実施した。配達員がスマートンフォン向けのビットキーの専用アプリを使い、共用部のオートロックの鍵を解錠し、配達先の玄関前へ「置き配」して実施した。今回は、実験参加世帯98世帯のうち、期間中に対象荷物の配達があり回答も行った81世帯を通じて集計結果をまとめた。
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