大和ハウスグループの大和物流は1月25日、滋賀県最大の工業団地「湖南工業団地」内に、同県では4番目の拠点となる物流施設「(仮称)滋賀物流センターⅢ」を着工した。土地所有者の丸松商事(大阪市港区、松浦浩司社長)が新たに開発する物流施設を賃借し、運営する。開設後は、関西エリアに拠点を置くメーカーや流通業者向けに、効率的な保管・輸配送拠点として稼働し、建材や産業機械、電子機器など幅広い貨物を取り扱う予定。同年12月の稼働開始を目指す。
名神高速道路竜王ICから約6キロ、栗東湖南ICから約12キロ、新名神高速道路信楽ICから約15キロに位置する敷地6640.02平方メートルに、延べ8794平方メートルの3階建てを建設する。京滋エリアの主要消費地へのアクセスに優れているほか、名古屋市、大阪市までそれぞれ約90分でアクセスできることから、両都市圏へ向けた広域輸送拠点としても需要も見込む。
また、同社が運営する「滋賀物流センター」や「滋賀物流センターⅡ」から約3キロ、「滋賀竜王物流センター」から約7キロに立地しており、4棟間で車両や人員の連携、繁閑による在庫量増減に対応することで、安定的な事業運営を見込む。
滋賀県は、県内総生産に占める製造業の割合が全国1位(43.6%)と、県内で生産・加工される製品の調達物流や販売物流のニーズが旺盛であることから、同社は18年以降の直近5年間で「滋賀物流センター」、「滋賀物流センターⅡ」、「滋賀竜王物流センター」を開設、事業基盤の強化を進めてきた。