ライナフ(東京都文京区)は、スマートロック技術を軸に同社で提供する『スマート置き配』と配送アプリをID連携させる取り組みについて、国土交通省が推進する『不動産IDを活用したモデル事業』に採択された。
不動産物件の所在を特定する場合に、従来の「住所」では、その表記方法でカタカナや平仮名、アルファベット、算用数字、漢数字などで乱立し、不動産取引に際して、混乱を招く状況があった。そこで国土交通省では、「不動産ID」として、個々の不動産を識別できるようにIDを付与する取り組みを推進している。
ライナフでは、オートロック付きマンションの共用エントランスの鍵をスマートロックで解錠する『Ninja Entrance』(ニンジャエントランス)を基にしたサービス『スマート置き配』を提供している。配達員がそのスマートロックを解錠し、荷物の受け取り側が指定する玄関などに置き配ができるようにしている。
今回のモデル事業では、同社のシステムと、canuu(カヌー、東京都中央区)が提供する地図上で配送先の納品方法などを確認できるアプリ『ドラトーク』を連携させる。国土交通省の「不動産ID確認システム」を介して、配送先の建物データと、スマートロック設置先の不動産データをマッチングする。オートロックマンションでの置き配をより一層可能にするように検証する。
