Realty Bank(札幌市中央区)は、不動産関連事業者向けに同社で提供している最新テクノロジーを活用したホームステージングサポートツール「Digital Staging」で、不動産会社での導入先を伸長させている。
室内に仮想の家具などを配置し、物件の魅力を引き出すデジタル加工写真を提供している。スマートフォンで発注から納品までが完了する手軽さに評価を得ているようだ。
同サービスは、インターネット上で物件を内覧でき、現地を訪問する時間や場所の制約がない。利用企業は、2022年6月末の提供開始以来、1年間で750社を超えたという。
また今回、その導入反響を背景として、同社では、「デジタルホームステージング」に関する利用企業担当者93人を対象に2022年8月から2023年4月にかけて実施したアンケートの調査結果をまとめた。
同調査結果から、「デジタルホームステージング」を導入することで、物件ページの閲覧や問い合わせ、内覧者の反響が高まり、成約までの期間も短縮化する傾向があることが分かった。同社では、「物件の販売に際してプラスの提供を与える重要な要素になっている」と分析している。
各回答を見ると、仮想でホームステージングされたデジタル画像を掲載した物件ページの閲覧数が、「少し増えた」(構成比56パーセント)との回答が最も多い。次いで、「大幅に増えた」(同24パーセント)と回答した。また、物件への問い合わせ数も、「少し増えた」(同62パーセント)、次いで、「大幅に増えた」(同12パーセント)と回答している。更に内覧数に関しても、「少し増えた」(同68パーセント)、「大幅に増えた」(同8パーセント)と回答した。
更に、成約までの期間については、「想定よりも短くなった」(同46パーセント)、「想定よりも少し短くなった」(同26パーセント)と回答している。