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人の位置情報から照明や空調を制御可能に 日建設計など

 日建設計(東京都千代田区)など計7社は、同社の実証オフィスを活用し、オフィス内の人の位置情報の可視化と、これに連動して照明の表示と制御の統合ができるUIアプリケーションの実装・検証を2023年12月20日に始める。

 オフィス内で働く人たちが個々に持つスマートフォンを用いて、室内の人の滞在状況や建築設備の設定状況を一目で確認し、その容易な操作から、能動的に快適な環境づくりができるように検証する。

 人の位置情報に基づき、照明や空調の表示や制御を1つのアプリケーションで行える仕組みを構築する。従来のような個々の設備用のアプリケーションを複数使うのではなく、1つのアプリケーションを使うだけで、快適なオフィス環境をつくれるようにする。

 また、環境行動アプリとも連携させ、設備の制御を通じてCO2(二酸化炭素)削減量の可視化や、その削減量に応じたポイント付与制度の在り方なども検証する。

 今回の実装検証では、日建設計のほか、これまで共同検証を重ねてきたエクシオグループ(東京都渋谷区)、WHERE(東京都千代田区)、オムロン(京都府京都市)、神田通信機(東京都千代田区)、X1Studio(東京都千代田区)に今回、内田洋行(東京都中央区)が加わり、計7社で実施する。