LIFULLが発表した「中古マンションの価格上昇率ランキング」によると、東京都における直近5年間の上昇率1位は中央区の29.7%(19年1月は7132万円、24年1月は9249万円)で、次いで青梅市の27.5%、小平市27.3%となった。このほか多摩市、八王子市、日野市など郊外エリアも上位にランクインした。
同社では、東京都中心部の価格上昇に伴い、需要が郊外へと向かう様子が今回の調査からうかがえると指摘。郊外の価格上昇については、コロナ禍に伴うリモートワークの浸透などによる人口移動も影響しているとの見方を示し、「職場への通勤のために都心の物件に注目していた人たちが、リモートワークが普及したことで、より郊外の物件も検討するようになったと推測される」としている。
また、神奈川は三浦市(5年間上昇率は49.7%)、埼玉は桶川市(41.0%)、千葉は印西市(48.8%)となり、周辺3県では県庁所在地以外の地域がそれぞれ1位となった。
同ランキングは、同社の「LIFULL HOME'Sプライスマップ」のデータに基づき、中古マンションの価格上昇率をそれぞれ算出。1都3県のエリア別の価格上昇率ランキングとして作成した。