総合

記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(4月9日~4月15日)

・高額帯の建て売り分譲が存在感増す

・東急不HDが〝国内不動産業初〟のエコ・ファースト企業認定

・大手ハウスメーカー各社の24年度新入社員向け社長訓示

 1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事を3つピックアップしていきます。

 まずご紹介したいのは、8位の「高級建て売り分譲に商機 〝唯一無二〟の商品企画 働き盛り 富裕層に照準 特別感を醸成(2024/4/9号)」。本紙1面トップ記事ということもあり、厚みのある大型記事です。近年の都心マンション高騰は広く知られていますが、建て売りの分譲戸建てでも、高額帯商品の開発・供給が広がっている現状を追いました。住宅開発事業は現在、土地価格や建築費などコストの上昇に伴って販売価格も上げざるを得ない状況が続いているため、顧客から価格への納得感を得られるよう商品力を高める動きも進んでいます。「(超)高額建て売り分譲」もそのバリエーションの一つと言えそうですが、富裕層にターゲットを絞る場合には、更なる工夫や独自性が求められるようです。需給共に限られる分野のため、急激に市場が拡大することは考えにくいですが、富裕層向けの事業を手掛ける事業者は今後も動向を注視したほうが良さそうです。

 次は、5位の「東急不HD、環境大臣認定『エコ・ファースト企業』(2024/4/11配信)」です。各業界における「環境先進企業」を国が認定する制度で、東急不動産ホールディングスが不動産業として初めて選ばれました。〝環境分野〟かつ〝業界大手企業〟の動向ということで、読者の興味関心が高い要素が重なっているため、上位ランクインにも納得です。なお、住宅・不動産業界からは、同社のほか旭化成ホームズも今年度認定を受けています。

 最後に6位の「住宅大手 24年度社長訓示 未来の担い手に期待(2024/4/9号)」です。前週に引き続き、新入社員や採用に関連する記事が読者の関心を集めた様子です。加えて、社長訓示のまとめ記事は、業界大手各社の理念や姿勢、あるいは事業方針などの要約を一覧できるという側面もあります。業界のトレンドを掴む意味でも、一読しておいて損はないでしょう。ちなみに、閲覧数ではハウスメーカー分野が上位でしたが、同じ号では「不動産流通大手」と「不動産開発大手」の社長訓示まとめ記事も掲載しています。こちらも併せてご覧ください。

 

住宅新報web週刊ニュース記事
アクセスランキングトップ10 (4月9日~4月15日)