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記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(10月1日~10月7日)

Pick Up!

  • MFSが「ローン審査に通りやすい人」に優遇金利
  • セキスイハイム中四国などで社長交代
  • 白馬のリゾート用地を三菱地所、清水建設が取得

 1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事を3つピックアップしていきます。

 初めに、3位の「審査通りやすい人に、モゲチェック限定優遇金利で年0.29%(2024/10/2配信)」をご紹介します。住宅ローン金利の動向には業界内外からの関心が高まっている状況ですが、特にこちらの記事は注目を集めました。「モゲチェック」はユーザー属性を踏まえて審査に通る確率を自動判定できるサービスですが、今回はその機能を金利の優遇にも反映した形です。商品力の強化によりユーザーへの訴求力を高めるだけでなく、年収等の属性が高水準な〝優良顧客〟の比率を高める効果も期待できる試みでしょう。金利動向が不透明な中、住宅ローンサービスも自社の強みを生かした差別化が進んでいる様子です。

 続いて、4位の「セキスイハイム中四国、岡部吉律専務が社長に昇格(2024/10/1配信)」です。トップ交代人事の記事は、比較的多くの閲覧数を安定して集める傾向にありますが、本記事は特に上位にランクインしました。大手ハウスメーカーのグループ企業として、中国・四国エリアで住宅事業を展開する同社に加え、リフォーム及び売買仲介・賃貸管理等の関連会社についてもトップを兼任する社長交代人事ということで、当該エリアの住宅・関連事業者にとっては広く興味を引く内容だったと考えられます。

 最後に、今回1位となった「白馬岩岳スキー場を三菱地所・清水建設に譲渡 日本スキー場開発(2024/10/3配信)」です。インバウンド回復の影響もあり、地価公示や都道府県地価調査などでも地価上昇が著しい白馬村において、三菱地所と清水建設という各業界大手が物件を取得したというトピック。見出しに注目度の高いキーワードが重なったことから、非常に多くの閲覧数を集めました。なお正しくは、スキー場自体の譲渡を行うことはなく、スキーリゾートの敷地の一部を更地にした上で開発用地として譲渡する形です。そのため三菱地所と清水建設がスキー場の運営・経営に携わるという話ではなく、記事中に記載はありませんが、実際には「国際的なハイグレードホテル」の誘致を含む大規模再開発を行うという点が重要なポイントです。

 

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