名古屋ステーション開発(名古屋市中村区)、中部土木(名古屋市名東区)、マル・アーキテクチャ(東京都台東区)の3社は、中川運河堀止地区開発「NAKAGAWA CANAL DOORS」で、ホテルなどを建設するA地区に工事着手した。残るB地区やC地区は2025年春に着工し、2026年の全面開業を目指す。
名古屋市が実施した「中川運河堀止地区開発提案募集」で前記3社の事業提案が採択された開発計画で、本格的に始動した。計画地は、名古屋市中川区運河町内の名古屋都市計画事業ささしまライブ24土地区画整理事業地内に位置する。
計画によると、コミュニティホテルや飲食店、オフィスなどを配置・建設し、中川運河に新たなにぎわいを創出する。名古屋市と名古屋港管理組合が策定した「中川運河再生計画」の「にぎわいゾーン」の玄関口となり、同事業提案の募集時のコンセプトである「港と文化を感じる都心のオアシス」を具現化する。
今回着工したA地区は、名古屋ステーション開発が開発する。コミュニティホテルとして、ホロニック(神戸市東灘区)が東海地区で初進出となる「SETRE」(セトレ)を出店する。建物規模は地下1階地上3階建て延べ約2040平方メートル、敷地面積は約2390平方メートル。地階に飲食店、地上部にホテルを配置する。設計はマル・アーキテクチャ、施工は前田工務店(名古屋市昭和区)が担当する。
残るB地区とC地区は、中部土木が開発する。建物規模は地上3階建て延べ約1070平方メートル、敷地面積は約3490平方メートル。店舗やオフィス、駐車場を配置する。設計はマル・アーキテクチャが担当し、施工者は今後選定する。