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積水化学住宅 高齢者事業をヘルスケアファンドへ譲渡 間接的関与へ

 積水化学工業住宅カンパニーは12月19日、高齢者事業を担う連結子会社の全株式を国内の介護業界をはじめとするヘルスケア領域への投資に特化した私募ファンド運営会社のマウンテンキャピタル(東京都新宿区、谷山潤一社長)が同日付で設立したヘルスケアファンド「マウンテンキャピタル1号投資事業有限責任組合」への譲渡と同ファンドへの出資を決定した。

 同社傘下で首都圏を中心に認知症高齢者向けグループホームや有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、小規模多機能型居宅介護事業所などを運営しているヘルシーサービス(千葉県千葉市、髙野健治社長、以下同じ)と、名古屋で高齢者向けデイサービスや小規模多機能型居宅介護事業所、居宅介護支援事業所、サ高住を運営しているセキスイオアシス(名古屋市瑞穂区)において、25年1月にセキスイオアシスの事業をヘルシーサービスに譲渡した後、25年4月を目途にヘルシーサービスの全株式を同ファンドに譲渡。

 今回の事業譲渡によって同社は高齢者事業への直接的関与から間接的関与へ移行することで、持続可能でより質の高いケア環境の提供を目指す。