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記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(2025/01/28〜2025/02/03)

Pick Up!

  • 長谷工コーポレーション社長交代
  • 6割が「囲い込み」を受けた、見聞きした
  • ビル経営管理士試験566人が合格

 1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事をピックアップします。まず、注目されるのはトップ3が人事記事で占めていることです。新年度を目前に控えてのトップ交代は特に注目の的となります。2位と3位は、長谷工コーポレーションのトップ交代の記事で、2位が会見記事、3位が速報記事です。2位の「長谷工コーポレーション社長交代 熊野専務が社長に昇格 筋肉体質で次期中計に臨む(2025/1/28号)」では、池上社長が熊野次期社長にバトンタッチするにあたっての期待と、中期経営計画にめどがたち、過去の経営再建からの復活を印象づけました。バトンを受ける熊野専務は、「建設事業と不動産事業、管理・運営事業の3つの輪が、それぞれの会社が業界競争力を付けていくようにするとともに、3つの輪が重なり合い、ときに化学反応が起きて新規事業や新たな収益源が生まれることを目指す」との意気込みを見せました。

 次に紹介したいのが5位の「6割が『囲い込み』を受けた、見聞きした、感じたと回答 イタンジ(2025/1/23配信)」になります。囲い込みとは、不動産仲介会社が売りと買いの双方から手数料を得るために、故意に他社仲介の顧客を取り次がない行為を指します。例えば、他の仲介会社が買い手を探してきても担当者が居留守を使ったり、「すでに商談中」などと偽りの断りを入れて取り次ぎません。買い手の取引機会を不当に奪っているだけでなく、売り主にとっては、取り次がなかった買い主が売り主の想定以上の買い値を提示した場合の取引も喪失させている可能があります。不動産業界で古くて新しい問題とされ、なるべく高く売りたいとする売り手側と、なるべく安く買いたいという買い手側というまったく正反対の利益を1社が仲介することの矛盾を指摘する声は消えません。

 3つ目は10位の「ビル経営管理士試験566人が合格 受験者数、合格者数とも過去最高(2025/1/31配信)」になります。資格試験に関する記事へのアクセスは多いです。同試験は、受験者と合格者の人数がともに最多を更新しました。合格率も70.9%と23年度比で4.4ポイント上がりました。

 

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