政策

建物等含む「高さデータ」提供へ 防災や復興で活用期待 国土地理院

 国土交通省国土地理院は2月19日、航空レーザー測量データを基に作成した「点群データ」の提供を開始する。同院はこのデータの活用により、「浸水・景観など各種シミュレーションの高精度化や、防災・減災及び復旧・復興への貢献に資することが期待される」としている。

 同院は従来から、地面の高さ(地表面)を表すデータとして「基盤地図情報(数値標高モデル)」を提供しているが、今回は新たに、同情報を作成する際に除去していた建物や樹木、橋、送電線等を含む高さデータを提供。また、「点群データ」には緯度・経度・高さのほか、色情報や、「地表」「水部」等の簡易的な分類の情報も持たせている。 同日に新規データの提供を開始する範囲は、東北地方太平洋沿岸部の一定範囲(画像参照)。引き続き25年度は、同沿岸の北部や北海道のうち、同院が航空レーザー測量を行ったエリアについても、順次データを提供していく予定だ。