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経理DXで経理部門と共に「現場部門」も効率化できる TOKIUM

 請求書の発行や受領、経費精算などの支出管理クラウドサービス「TOKIUM」シリーズを提供するTOKIUM(東京都中央区)は、セミナー「ビルメンテナンス業界の成功企業から学ぶ、失敗しない経理DXのコツとは?」をオンラインで開催した。

 同社マーケティング部の齊藤慈英氏は、「不動産系シンクタンクの調査によると、ビルメンテナンス業界の人手不足感は92パーセントに上る。新規受注ができないほど企業体力が低下した企業は63パーセントなど、人手不足の解消策でDXが注目されている。ヒューマンエラーを防ぎ、業務の効率化や生産性を向上するには、アナログな業務を脱し、データや最新デジタル技術の導入や活用が重要になる。ただ、その前提として、業務や組織、業務工程自体を見直し、企業文化や風土自体を変革する必要がある」と解説した。

 業務の見直しで業務の効率化や生産性の向上に取り組み、同社が提供する同クラウドサービスを導入活用する成功事例として、ファシリティマネジメント業のイオンディライト(東京都千代田区)の事例を紹介し、「紙ベースのアナログな業務工程の工数や手間をなくし、郵送コストも削減するため、従前の独自開発システムを切り替え、頻繁な法制度改正に適切に対応して最新機能を使えるTOKIUMの提供サービスを導入活用している。活用中の『TOKIUM経費精算』は、出先や出張先でも、そのままスマートフォンで手続きして、現場スタッフが帰社する手間がない。請求書受領システム『TOKIUMインイス』もオンラインで申請や承認を行え、経理部門だけではなく、取引先や、同社の現場部門も業務の効率化を実現している。経理DXの推進によって、経理部門や現場部門の業務が効率化され、全社的な好影響を得ている」と紹介した。

 また、日本管財(東京都中央区)では、「毎月1万枚の請求書を手作業で処理してきたが、電子帳簿保存法にも対応する『TOKIUMインボイス』の導入により、9000時間分の工数を削減した。紙で送られてきた請求書も、データ化してクラウド上で処理して業務を効率化したことで、組織に余力を生み出した。その結果、人材育成のためのジョブローテーションの時間を創出してスキルを高め、付加価値の高い業務を遂行し、組織全体の成長につながる仕組みを構築している」と紹介した。

 TOKIUMでは現在、支出管理クラウドサービス「TOKIUM」シリーズとして、『TOKIUM経費精算』『TOKIUMインボイス』『TOKIUM請求書発行』『TOKIUM電子帳簿保存』『TOKIUM契約管理』の5つのサービスを展開している。